給料未払いが続くプロサッカー選手たちがクラブ経営陣に「抗議」の意を表して駐車場で練習~南イタリア最古のクラブのひとつ、トッレ・アンヌンツィアータの「ACサヴォイア1908」で
イタリアサッカー「レーガプロ」(3部リーグに相当)に所属するサヴォイアの選手たちが、クラブ側からの給料支払いが滞っていることに抗議して、チーム練習を駐車場内で行うという出来事があった。その「異例」とも言える練習光景が、ラ・レプッブリカ紙電子版で紹介されている。
同クラブの正式名称は『Associazione Calcio Savoia 1908』。イタリア南部ナポリ県の古代遺跡の町、トッレ・アンヌンツィアータ(人口約4万3000人)にあるサッカーチームだ。
そのクラブ名称からもわかるように、1908年創立と南イタリア屈指の伝統を誇り、1920年代にはセリエAで戦った歴史を持つが、近年は財政危機に陥り、ここ数カ月間は選手たちへの給料未払いが続いている。
こうしたクラブ経営陣の対応に怒った監督・選手たちが考え付いた抗議行動が、ホームスタジアムの外にある駐車場での練習。チームへの「連帯」を表明する100人ほどのサポーターたちが見守る中、30分間にわたって選手たちはアスファルトの上でボールを使って汗を流した。