経済危機で自殺者が急増
ローマに本部を置く私立大学「Link Campus University」のニコラ・フェッリーニ教授がこのほど発表したリポートによると、2013年度第一四半期(1月~3月)におけるイタリア国内の自殺者は32人で、前年同期比40%の増加となった。
全体の93・8%が経済苦・失業によるものと見られ、フェッリーニ教授は「破産した事業経営者や職人、職を失ったサラリーマンらが、自尊心を傷つけられるのをおそれて死を選んだ」と分析するとともに、「経済危機が(国民の間に)深刻な不安感を拡散させていることは否定できない」と語っている。
同リポートによると、特に35歳~44歳の男性の自殺者の急増が目立つ(2012年度4・3%→2013年度31・2%)。また、失業者の自殺者が増えている(26・1%→50%)のも特徴的。性別では32人中30人が男性だった。
https://lab.unilink.it/files/2013/04/STUDIO-COMPLETO-Suicidi-1°-trimestre-2013.pdf