第2回「ナポリ風フジッリ」

2014年11月29日 22:15

世界の「高齢化率」のトップは日本(23%)ですが、イタリア(20、4.%)もそれに迫る数字を示しています。

65歳以上の年齢人口が、14歳以下のそれをすでに上回っているのです。

ちなみに、高齢化率とは65才以上の人口が全人口の何%を占めるかというもの。

イタリアは、2020年には22、8%にまで増加すると予測されています。

でも、誤解を恐れずに言えば、「長寿社会」というのは決して悪いことではないということです。

お年寄りが長生きすることで得られる知識や経験を、末永く次世代に残せるという事ではないでしょうか。

前置きが長くなりましたが、その一つが「マンマの料理」です。

おばあちゃんから孫に伝えられるレシピは何世紀にもわたって伝えられます。

 

さて、「イタリア、パスタの旅」の第2回目は、南イタリアのナポリの料理「ナポリ風フジッリ」(Fusilli alla napolitana)。

イタリアでは、一つの料理が二通りのスタイルに“変身”することがよくあります。

このレシピもその一つ。おいしい肉の煮込みをパスタソースに変身させました。

しっかりした味の赤ワインが合いますね。

 

■材料(4人分)

・フジッリ 340g

・子牛の赤身肉740g(または切り身8枚)

・玉ねぎ 中2個

・にんじん 1本

・セロリ 茎1本

・にんにく 2片

・ベーコン 60g

・パセリ 2枚

・トマトペースト 大さじ2

・辛口の白ワイン 2/3カップ

・サラミ10g

・パルミザンチーズ 大さじ2

・リコッタチーズ 140g

・バジリコの葉1枚(飾り用)

・塩と黒胡椒 少々

 

■所要時間 3時間半

 

■作り方

①にんにくとベーコンをスライスする(半量)。パセリをみじん切り。にんにくとベーコンを混ぜる

②肉に切り込みを入れて、ニンニクとベーコンを差し込む

③糸で肉をしばる

④玉ねぎをスライスする

⑤セロリ、にんじん、残りのにんにくとベーコンをみじん切りにする

⑥鍋にオイルを熱し、⑤の野菜とベーコンを2~3分炒める。

そこへ玉ねぎを加え、やわらかくなるまで火を通す

⑦肉を鍋に入れ、表面にまんべんなく焦げ目がつくように焼く。このとき、肉汁が出るように穴をあける。

ワインをすこしづつ注ぎ入れ、弱火で1時間ほど煮る

⑧トマトペーストをコップ一杯の水で薄め、肉の上にかける。塩、こしょうをして蓋をする。

とろ火で約2時間火にかけておく。

⑨サラミを小さく切り、リコッタチーズを裏漉しする。

⑩たっぷりの湯を沸かし、塩を入れてパスタをゆでる

⑪肉を鍋から取り出し、できるだけ冷めないようにしておき、パスタのあとのメインディッシュにする

⑫ソースの半分をパスタにからめ、パルミザンチーズとこしょうをかける

⑬パスタを人数分の皿に盛り分ける

⑭裏漉ししたリコッタチーズを上にのせて、バジリコの葉を飾って出来上がりです

 

ナポリ

カンパニア州の首都ナポリ。庶民と食通の街です。近郊には、ヴェスヴィオ山の噴火で灰の下に埋まったローマ時代の街が

そのまま保存されたポンペイやエルコラーノがあり、夏のリゾート地アマルフィ海岸やソレント、華麗な王宮と庭園のカゼルタなど、

見所は尽きません。