競争率は500倍超! 25人採用のミラノの総合病院の看護師選考試験に1万3000人もの応募者が押し寄せる

2015年04月03日 03:41

ミラノ市の総合病院が看護師採用試験を実施したところ、25人の採用枠に対して約1万2500人が応募した。競争率は実に500倍超~日本の民放キー局のアナウンサー試験並みの倍率となった。コリエレ・デッラ・セーラ紙が報じている。

この病院は、ミラノのニグァルダ病院で、4月2・3日に行われた1次試験はミラノ工科大学の6つの大教室を使い、1日4回に分けて実施。キャンパス内は終日、看護師志願者らでゴッタ返した。

https://milano.corriere.it/notizie/cronaca/15_aprile_02/niguarda-cerca-25-infermieri-concorso-si-presentano-13-mila-be4f3eaa-d93f-11e4-938a-fa7ea509cbb1.shtml

同病院では2012年にも同様の採用試験を実施しているが、その時は80人の採用枠に対して応募者は“たったの”5000人(競争率約60倍)。これらの数字は、イタリア国内の雇用問題が全く改善されておらず、ここ数年でさらに悪化していることを象徴している。応募者を男女別で見ると比率は半々で、地域別では雇用状況が最も悪い南部の出身者が3分の2を占めている。

1次試験はマークシート方式の筆記で、上位1000人が2次選考に進むという。