尿管結石
ワールドカップで日本の予選敗退が決まった夜、突然激しい痛みに襲われ、救急車を呼んだ。
横浜の大病院の救急に運ばれたものの、すぐに処置されるわけでもなく、
ただ痛みに耐えるしかなかった。
その疝痛のつらさは、七転八倒ではなく、「七転罵倒」だ。
泣くに泣けず痛みにじっと耐えること数時間。
CT検査結果は、「尿管結石」。そこで、やっと納得!
ともかく、座薬をしてもらった。そして、痛みがおさまり、夜中に帰宅。
その日はそれでよかったのだが、翌日から、痛みのシンフォニーが始まった。
第一楽章はフォルティッシモ(激痛)。およそ40分間。第二楽章はフォルテ(やや激痛)。
こちらは1時間くらい。それから激痛と鈍痛が入り混じった名状しがたい痛みの波状攻撃。
今度は「痛みと戦ってやるぞ」と、痛みどめの座薬をせずに、耐えに耐えた。
でも、数時間後に挫折。やはり座薬を使う羽目に。
翌日、近くの総合病院の泌尿器科を訪れた。レントゲン撮影の結果、石はまだあった!
直径2mmX6mmの細長いタイプだ。丸いタイプよりも流れやすいと説明された。
処方された薬は3種類。尿道の圧力を下げる、痛みをとる、そして石を溶解する。
発症して4日目。座薬のおかげで痛みは抑えられているが、明日になればまた、
あの疝痛に見舞われるのだろう。痛みと戦うしかないのだ。早く落ちてくれ!
石だけにストーンと落ちてほしい。
「回廊を病んで巡りし芥子の花」
「うごかざる針は血の中青嵐」
「この痛みまっすぐ落ちよ青胡桃」