元F1王者ミハエル・シューマッハ、スキー事故による昏睡状態を乗り越えて退院、自宅に戻る

2014年09月10日 14:14

昨年末にスキー事故で頭部に重傷を負い、以来入院生活が続いていた元F1王者のミハエル・シューマッハ氏が退院し、自宅に戻っていたことが9日わかった。シューマッハ氏のマネジャーを務めるサビーネ・ケーム氏が同日、シューマッハ氏の家族の声明文を発表して明らかにしたもの。退院日時は明らかにされていない。

シューマッハ氏は昨年12月29日、フランス・メリベルのスキー場で滑走中に転倒して頭部を強打し、意識不明の重体となった。収容されたグルノーブルの病院で昏睡状態が続いていたが、1月末から徐々に意識が戻り、6月にはスイス・ローザンヌの病院に転院してリハビリ治療が施されていた。

ケーム氏によると、今後シューマッハ氏はスイス国内にある彼の自宅内でリハビリを続けるという。また、「彼の健康状態に変化は何もない。彼が受けた重傷を考えると、この数か月、数週間で進歩はあったが、道のりは長く険しいままである」と語り、今回の退院がシューマッハの健康状態に著しい変化があったことによる結果ではない、としている。

また、ケーム氏は「マスコミには、プライバシーの尊重をお願いしたい。彼の健康状態について勝手な推測や詮索はやめてほしい」と語った。