女優のアニタ・エクバーグさんがローマ近郊の病院で死去、享年83、フェリーニの名作「甘い生活」に出演し、トレヴィの泉の“水浴び”シーンで一躍スターに
フェデリコ・フェリーニ監督の不朽の名作『甘い生活(La dolce vita)』(1960年公開)に出演し、主演マルチェッロ・マストロヤンニと戯れる「トレヴィの泉」のシーンで一躍スター女優となった、アニタ・エクバーグさんが死去した。享年83。11日午前(日本時間同日夜)、コリエレ・デッラ・セーラ紙オンライン版などのイタリアメディアが速報で伝えた。
エクバーグさんはスウェーデン生まれ。ミス・ユニバース同国代表となった後、渡米して女優となった。B級映画などに出演した後、フェリーニ氏の目に留まってイタリアへ渡り、『甘い生活』に出演し、ドレスのまま入る噴水のシーンなどで、グラマー女優として脚光を浴びた。その後もフェリーニ監督の作品に数本出演した。
死因など詳しい状況はまだ報じられていないが、エクバーグさんは数年前からローマ市近くのジェンツァーノという人口2万4000人の町に住んでおり、ロッカ・ディ・パーパの病院内で息を引き取ったという。
「トレヴィの泉」のシーンは、コリエレ・デッラ・セーラ紙オンライン版の動画でご覧になれます。