俳句でつぶやく

2014年05月13日 10:55

今年90歳になる父親を病院に連れて行く日が多くなった。

「病院の父のごほうび菫かな」

 

家の近くの「松の川緑道」を散策していたら、野良猫と遭遇。

「猫は狩り人はカフェオレみどりの日」

 

息子にせがまれて、バッティングセンターに行った。僕は見ているだけ。

でも、球の音が小気味よい。

「白球のまっすぐはねる立夏かな」

 

時々出かける仕事場の近くに、緑のアーチがある。

ある日、『知らぬ間に若葉の繁るアーチかな』となり、

午後休息すると『若葉して青ひとゆれのアーチかな』と迎え入れてくれる。

夕暮れ時は、そこを通り過ぎると『しずけさのささやき返す青葉かな』となる。

だから、『夕若葉あすまた来るよ元気なら』。

 

そういえば、もうひとつ、公園の好きな光景。

「万緑のどの子も包む宇宙かな」

ひまわり俳句新聞21号   

https://drive.google.com/file/d/0B36cOsPMb0r_ZzZPSWt3VVJhNU0/edit?usp=sharing