俳句でつぶやく
今年90歳になる父親を病院に連れて行く日が多くなった。
「病院の父のごほうび菫かな」
家の近くの「松の川緑道」を散策していたら、野良猫と遭遇。
「猫は狩り人はカフェオレみどりの日」
息子にせがまれて、バッティングセンターに行った。僕は見ているだけ。
でも、球の音が小気味よい。
「白球のまっすぐはねる立夏かな」
時々出かける仕事場の近くに、緑のアーチがある。
ある日、『知らぬ間に若葉の繁るアーチかな』となり、
午後休息すると『若葉して青ひとゆれのアーチかな』と迎え入れてくれる。
夕暮れ時は、そこを通り過ぎると『しずけさのささやき返す青葉かな』となる。
だから、『夕若葉あすまた来るよ元気なら』。
そういえば、もうひとつ、公園の好きな光景。
「万緑のどの子も包む宇宙かな」
ひまわり俳句新聞21号
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