伊旅行業界にとって今年の夏は“暗黒の夏”~7・8月におけるホテル宿泊者数が対前年比で初めてマイナスとなる
2014年09月07日 11:47
《estate nera》~エスターテ・ネーラ=ブラック・サマー~今年の夏はイタリア旅行業界にとってまさしく「暗黒の夏」となってしまった。
6日にイタリアホテル協会が公表した今年7・8月における国内ホテルの宿泊者数データによれば、同協会が統計を取り始めて以来初めて、前年同期を下回るマイナス成長となった。7月が-0.6%、8月が-0.2%だった。
同統計を受けてコリエレ・デッラ・セーラ紙は、「経済危機や悪天候による国内需要の暴落がイタリアの観光業を崩壊させている。2014年は過去に例がない最悪の夏だった、とホテルマンたちの記憶の中に刻み込まれるだろう」とコメント。
さらに同紙は「国内観光市場の不振は慢性的な症状となっており、今すぐ抜本的な治療が必要だ」とのイタリアホテル協会のベルナボ・ボッカ会長の談話を紹介。同会長は、国に対して減税措置や給与アップにつながる政策を求めている。