世界で最も「騒々しい」サッカー競技場ベスト10発表~トップ3はいずれもトルコ・イスタンブールのスタジアム
コリエレ・デッラ・セーラ紙オンライン版が「世界で最も騒々しいサッカー競技場」ベスト10をフォトギャラリー面で掲載している。
これはオランダのサッカー専門サイト「サッカーニュース」の記事を紹介したもの。
驚くべきは、ベスト10の中に、イタリア、スペイン、ブラジルのスタジアムがひとつも入っていないことだ。英プレミアリーグの競技場も1つ(それも10位)しかない。さらにトップ3は、いずれもトルコ勢(もっとはっきりと言えばイスタンブール)である。
ちなみに、同ランキングについてコリエレ紙は「いかなる科学的データにも基づいておらず、独断と偏見で作成したと思われる」とコメントしている。
▽第1位 チュルク・テレコム・アリーナ(トルコ・イスタンブール)
老朽化したアリ・サーミ・イェン・スタジアムに代わって2011年に完成、トルコ大手通信会社チュルク・テレコムが命名権を獲得した。ガラタサライの本拠地。極めて“威嚇的”で耳をつんざくようなサポーターたちの大声援で知られる。2011年3月18日、同クラブの試合で記録した131.76デシベルの「騒音」はサッカーの試合における世界記録となっている。
▽第2位 アタチュルク・オリンピック・スタジアム(トルコ・イスタンブール)
トルコ共和国の初代大統領、ムスタファ・ケマル・アタチュルクを記念して命名。2001年に完成し、現在はベシュキタシュのホームスタジアム。欧州サッカー連盟から「5つ星」スタジアムに認定されており、2005年のチャンピオンズリーグ決勝「ACミラン対リバプール」の舞台となった。
▽第3位 シュクリュ・サラジオウル・スタジアム(トルコ・イスタンブール)
1908年完成。ガラタサライ、ベシュキタシュと並びトルコサッカー界を代表するチーム、フェネルバフチェの本拠地。名前の由来は、トルコ共和国の元首相で、同クラブの伝説的オーナーであるシュクリュ・サラジオウル。
▽第4位 レッド・スター・スタジアム(セルビア・ベオグラード)
セルビアのトップリーグに所属するレッドスター・ベオグラードの本拠地。同チームのサポーターの催涙ガスや爆竹を用いた過激な応援は「ブリーチャー・レポート2012」で「世界で最も恐ろしいスタジアム」と定義されている。
▽第5位 ジグナル・イドゥナ・パルク(ドイツ・ドルトムント)
旧称ヴェストファーレン・スタジアム。日本代表の香川真司選手が所属するボルシア・ドルトムントのホームスタジアム。
▽第6位 アポストロス・ニコライディス・スタジアム(ギリシャ・アテネ)
チャンピオンズリーグ準優勝(1970-71シーズン)に輝いたこともあるギリシャ・スーパーリーグの強豪、パナシナイコスの本拠地。
▽第7位 セルティック・パーク(スコットランド・グラスゴー)
1892年、ウェンブリー、オールド・トラッフォードに続いて英国で3番目に建設されたスタジアム。愛称は「ザ・パラダイス」。元日本代表の中村俊輔選手がかつて所属したセルティック(スコティッシュ・プレミアリーグ)のホームスタジアム。
▽第8位 アルベルト・ジャチント・アルマンド・スタジアム(アルゼンチン・ブエノスアイレス)
アルゼンチンリーグのボカ・ジュニアーズの本拠地。現会長の名前をとって命名されたが、世界のサッカーファンからは「ラ・ボンボネーラ」の愛称で親しまれている。
▽第9位 スタディオン・フェイエノールト(オランダ・ロッテルダム)
オランダ1部リーグ、エールディヴィジに所属するフェイエノールトのホームスタジアム。1937年完成。愛称の「デ・カイプ」のほうがよく知られている。カイプはオランダ語で「桶」の意味で、スタジアムの外見をもじっている。元日本代表の小野伸二選手もかつてここでプレーしている。
▽第10位 アンフィールド(イングランド・リヴァプール)
1884年、エヴァートンのホーム・スタジアムとして建設。1892年、同クラブが移転した後、新たに設立されたリヴァプールの本拠地となった。選手入場直前と試合終了直前に、サポーターによる「You'll Never Walk Alone」の大合唱が響きわたることで有名。