ヴァレーゼ・エステ宮の庭園内にある18本の糸杉の伐採に反対し、1人の青年が同樹木のてっぺんでハンガーストライキを決行中
ロンバルディア州ヴァレーゼ市のエステ宮の庭園内に生息する18本の「カリフォルニアイトスギ」の伐採計画に反対して、1人の青年が同樹木のてっぺんに登ってハンガーストライキを決行している。コリエレ・デッラ・セーラ紙などが報じている。
この青年は、ミケーレ・フォルツィネッティさん、26歳。フォルツィネッティさんによれば、ヴァレーゼ市は同市の観光名所のひとつであるエステ宮の庭園内にある糸杉のうち、カリフォルニア種のみ18本を伐採する計画を立てているという。そこで「これら18本は、枯れていたり、腐っているわけでもない。単に原生のものではないという理由で伐採するのは自然破壊である」として、そのうちの1本の頂上に登り、13日から伐採計画撤回を求めるハンガーストライキに入ったという。
フォルツィネッティさんの所持品は、携帯電話とタブレット、カラビナ、ロープ、ミネラルウォーターのボトルのみ。木の周囲にはフォルツィネッティさんの訴えに共感した市民や野次馬ら十数人が集まり、有志による署名活動も行われている。時折、市民らが食料を提供しようとしているが、抗議の気持ちを強く示すため断っているという。ハンガーストライキは18日まで続けられる予定だという。