ローマの観光名所前のバール(喫茶店)で、米国人観光客がジェラート3つとミネラルウォーター1本を注文し、お代は何と42ユーロ(約5600円)! 警察を呼んで抗議するもその結末は……。

2014年08月06日 10:57

「トレヴィの泉」を一望できる、とあるバールでの出来事。

アメリカ人観光客3人がやってきてテーブルに着くと、ジェラート3つと1本のミネラルウォーターを注文した。

支払いの段になってギョッとした。お代はなんと42ユーロ(約5600円)! 彼らは呆気にとられていた。これまで1人前のジェラートに3~4ユーロ以上のお金を支払ったことなどなかったからだ。その場ではブツブツ言いながらも支払いを済ませたものの、しばらくして詐欺に遭ったとの確信に至り、その法外な代金を訴えるべく、警察に通報した。

翌日、彼らは警察官とともに"現場"に戻った。「トレヴィの泉」から目と鼻の先にあるバール「Il Caffe'(イル・カッフェ)」。だが、そこで彼らは再び冷や水をかけられることになる。

警察はそこでいかなる「違法行為」も見いだせなかったのだ。彼らが注文したジェラートの値段は、同店のメニューの中に正しく掲載されていた。「観光客らには、注文前にメニューを見るよう常にお願いしています。というのも、私どものジェラートは食事代わりになるほど大きいんです」。同バールの経営者は平然としたものだ。

アメリカ人観光客は、事前にメニューを確認しなかったことを認めた。まさかこんなにも高価であるとは思いもしなかったからだ。そして、「あの晩、我々は全夕食代に59ユーロを払ったが、そのうちの42ユーロがジェラートとはショックだ。バカンスでローマ滞在中、常にスリに注意していたが、結局、我々は"合法的に"騙し取られてしまった」と肩を落とした。事件はこうして幕を閉じた。

これは、コリエレ・デッラ・セーラ紙が米国「FOX NEWS」サイトが発信したニュースを紹介したもの。

イタリアの各観光地のレストラン、バールにおける外国人観光客絡みの"高額代金トラブル"は後を絶たないが、まずは、メニューやレジ前に張り出されている料金リスト(法律で義務付けられている)を見てから注文するのが鉄則。皆さんもくれぐれもお気をつけください。