ポポロ広場から三叉に伸びるコルソ通り、バブイーノ通り、リペッタ通り界隈が11月末までに歩行者専用化

2014年08月07日 11:47

"ローマの町の顔"と言われ、観光・ショッピングにおける大動脈となっている、コルソ通り、バブイーノ通り、リペッタ通り界隈が、11月末までに一部「歩行者専用化」されることになり、その"第1ラウンド"として、スペイン階段前が8月4日より「歩行者天国」となった。コリエレ・デッラ・セーラ紙など各紙が伝えている。

ローマ市は、観光客らが安心して町を散策できるよう歴史的中心街(centro storico=チェントロ・ストーリコ)の歩行者専用化を進めており、すでにフォーリ・インペリアーリ地区で車両通行止めが実施されている。

今回対象となるのは、ポポロ広場からヴェネツィア広場方面に三叉に伸びる、コルソ通り、バブイーノ通り、リペッタ通りに接続する15の道路で、それらの中には、ショッピングのシンボル、コンドッティ通りも含まれている。歩行者専用区域への車両の進入を防ぐため、各所に警察官や監視カメラを配置、総予算は200万ユーロにのぼる。

商工会議所側の調査によると、同地区の商店主の70%が歩行者専用化に対して「とてもよい」「よい」と回答するなど、市の取り組みを評価している。しかしながら、同時に約60%の人が、警察の適切な監視がなければ「スーク(青空市場)」と化して、無許可の物売りが徘徊して中心街が「退廃する」危険性も指摘している。実際、8月2日には3人の無許可の物売りがスペイン階段付近で、アメリカ人観光客のカップルにバラを売ろうと近寄って襲いかかり、金時計を強奪するという事件が発生している。

《写真上》 ポポロ広場から“双子教会”をはさんで三叉に伸びる、コルソ通り(中央)、バブイーノ通り(左)、リペッタ通り(右)

《写真下》 スペイン階段とそこからコルソ通りに向かって伸びるコンドッティ通り