ベルルスコーニ元首相、リグーリア州知事選の立候補者の応援中に演壇から足を滑らせコケるも、笑みを浮かべて「中道左派の仕業だ」と意気軒昂
中道右派「FI(フォルツァ・イタリア)」党首でACミランのオーナーを務めるシルヴィオ・ベルルスコーニ元首相(78歳)が、9日にジェノヴァ市内で開催されたリグーリア州知事選の立候補者の支援集会中、演壇から足を滑らせて転倒した。ケガはなかった。コリエレ・デッラ・セーラ紙、ラ・レプッブリカ紙などが伝えている。
ベルルスコーニ氏は「中道左派PD(民主党)のレンツィ政権は民主主義にストップをかけるなど、かつてない横暴ぶりを見せている。彼を倒す唯一の方法は、我々穏健派の中道右派勢力が一致団結することだ」などと「打倒レンツィ」を強く呼びかけて演説を終えると、演壇から降りる際に木製の踏み台につまずき、床の上に転倒した。しかし“転んでもただでは起きない”のが彼の真骨頂。お付きのボディーガードらに引き起こされると、すぐさま“憎き”踏み台を両手で高々と掲げて笑顔で聴衆に示すと、冗談交じりに「これを置いたのは左派のやつらだな !」と大声でアピール。支持者たちからやんやの喝さいを受けていた。
また、ベルルスコーニ氏は地元テレビ局のインタビューの中で、注目のACミランの売却話について尋ねられると、「ミランのサポーターたちは安心してくれ。私は、素晴らしい経営手腕を持った相手にしかクラブは売却しない。そして、もし売却が無理な場合には、私にはあるプロジェクトがある。それは、イタリア人選手だけのチームを作ることだ。多くの外人選手に門戸を開いている現在のイタリアサッカー界は間違っている」と怪気炎を上げていた。