フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼーモロ氏が10月13日限りで同社会長を辞任、23年に及ぶ「モンテゼーモロ体制」に幕~後任はフィアット・クライスラーグループCEOのセルジオ・マルキオンネ氏

2014年09月10日 16:16

フェラーリのルカ・ディ・モンテゼーモロ会長(67歳)が10月13日限りで同社会長を辞任することが決まった。10日朝(日本時間同日午後)、イタリア主要メディアが速報で伝えた。後任はフィアット・クライスラーグループCEOのセルジオ・マルキオンネ氏(62歳)。

モンテゼーモロ氏は1970年代、フェラーリF1のチームマネジャーとしてニキ・ラウダをドライバーに擁して活躍。その後、フィアット社の役員を務めたが、1991年に社長としてフェラーリに復帰。ドライバーにミハエル・シューマッハ、監督にジャン・トッドを招へいするなどして、長い間不振にあえいでいたF1フェラーリを立て直して「黄金時代」を作り出すとともに、市販車の販売事業に関しても辣腕をふるった。創業者エンツォ・フェラーリ亡き後、23年にわたって同社をけん引してきた「フェラーリの顔」。しかし、近年はF1レースで惨敗が続くなどして、親会社であるフィアット・クライスラーグループCEOのセルジオ・マルキオンネ氏との確執が取りざたされていた。9月7日にモンツァで開催されたF1イタリアGPで、モンテゼーモロ氏は「早期退陣」の噂を否定したものの、その後行われたマルキオンネ氏との2時間に及ぶ話し合いで、一転辞任を決意したものと見られる。