ピッツァとヌテッラとパニーノ~これが“スーパーアスリート”メッシと同僚たちの“ダイエット”メニュー
ピッツァとヌテッラとサンドイッチ、これが“スーパーアスリート”メッシと同僚たちの“ダイエット”メニューだ--。
コリエレ・デッラ・セーラ紙オンライン版がスペインのニュースサイト「Libertad Digital」のスクープ記事を転載する形で、歴代屈指のサッカー選手、リオネル・メッシ選手(27歳)と彼が所属するFCバルセロナのスター選手たちの試合後の食事メニューを紹介している。
それによると、“暴露”されたのは国内リーグ(リーガ・エスパニョーラ)のマラガ戦(9月25日、結果は0-0)の後の夕食。
バルセロナのロッカールームに用意されたメニューとは、水分補給を助けるフルーツ? それとも、炭水化物を補給するためのオリーブオイルと塩だけで味付けした素のパスタ?
はたまた、満腹感を得られ、かつ、すぐに就寝できる魚や野菜?
とんでもない! 彼らがシャワーを浴びた後に平らげたのは、ピッツァやヌテッラがたっぷり塗られたパニーノだったのだ!
ちなみに、イタリア・フェッレーロ社の登録商標であるヌテッラ(Nutella)は、日本ではなじみが薄いが、欧米では大人気のチョコレート風味の甘いスプレッド。ヘーゼルナッツペーストをベースに、砂糖やココア、脱脂粉乳、香料などを混ぜ合わせている。
トップクラスのサッカー選手は、1試合90分間で1000カロリーを消費すると言われる。したがって、試合後の食事メニューは大切だ。だから誰も、ピッツァやヌテッラなどがバルサのテーブルの上に並んでいるとは想像しないだろう。
しかしながら、言い伝えによれば、ピッツァは2004年には英国のサッカー選手たちのロッカールームに入り込んでいたという。
それは、英国人ジャーナリストたちが今でも「ザ・バトル・オブ・ザ・ビュッフェ」と呼んでいる、「マンチェスターU対アーセナル」の試合終了後に起こった「不朽のエピソード」が物語っている。
アレックス・ファーガソンとアーセン・ベンゲル、両監督の間で大騒動が勃発。サー・ファーガソンのツイードのジャケットにピッツァが投げつけられた、あの事件である。“犯人”は、当時ベンゲルの大のお気に入りだったセスク・ファブレガスと言われている。
当時すでに、試合後のビュッフェは100%ヘルシーではなかったのである。
もちろん、選手の食事メニューに厳しい監督もいる。その筆頭がファビオ・カペッロ(現ロシア代表監督)だ。
彼が2008年1月にイングランド代表監督になってまずしたことは、選手たちが大好きな「ケチャップ」を代表チームの食卓から追放したことだった。まずは選手の健康面の充実から古豪復活を図ったのだが、結果はご覧の通り。W杯南アフリカ大会では決勝トーナメント1回戦でドイツに大敗し、姿を消した。
一方、ルイス・エンリケ率いるバルセロナは、オールド・トラッフォードの“伝統”を継承しているようだ。
試合後の食事のメニューは、シーズン開幕時に各選手が自由に決めている。
ちなみに今季は、
ピケ=ヌテッラ付きのパニーノ、
ブスケツ=プロシュットのピッツァ、
イニエスタ=チョリソー入りサンドイッチ、
メッシ=チーズのピッツァ、
ネイマール=プロシュットとチーズのピッツァ、
ラフィーニャ=寿司、
アウヴェス=クアトロ・フォルマッジョのピッツァ、
などとなっている。
それにしても、こうしたバルセロナの選手たちのメニューを“すっぱ抜いた”のが、ライバルであるマドリードのメディアというのが興味深い。