ナポリ出身のシンガーソングライター&ギタリスト、ピーノ・ダニエレが死去
ナポリが生んだ世界的なミュージシャン、ピーノ・ダニエレが4日夜亡くなった。享年59。コリエレ・デッラ・セーラ紙など各メディアが5日、速報で伝えた。現地報道によると詳しい状況や死因は公表されていないが、心筋梗塞と見られる。4日午後9時すぎ、トスカーナ地方にある自宅内で倒れて車で病院に運ばれたという。葬儀は7日にローマ市内で執り行われる。
1955年3月19日ナポリ生まれ。本名はジュゼッペ・ダニエレ。独学でギターを学び、近くにあった米軍基地の影響を受けて、少年時代からロック、ブルースに傾倒。1977年、デビュー・アルバム「Terra mia」を発表。ナポレターナとブルース、ロックを融合させ、さらにジャズやソウルなど様々なスタイルをミックス、アフリカやアラブの音楽も積極的に取り入れた。当初はナポリ方言、または英語のみで歌っていたが、90年代初頭からはイタリア語でも歌うようになった。高音でハスキーな歌声も特徴的で「ナポレターナのニュー・ウェーブ」と言われ、その音楽スタイルは、現代イタリアン・ポップス界に大きな影響を与えた。