トリノのエジプト博物館が3年半におよぶ改装工事を終えてリニューアルオープン~総工費は日本円に換算して約65億円 !
3年半にわたる改装工事が終了し、トリノ・エジプト博物館が4月1日にリニューアルオープンした。復活祭休暇の最中とあって、国内外から見物客が押し寄せ、2日の「無料入場デー」(9:00~24:00)は早朝から夜遅くまで入り口に長蛇の列ができた。
同博物館は1824年、サヴォイア家のカルロ・フェリーチェ(サルデーニャ王国国王)によって創設された。古代エジプト専門の博物館としては、カイロのエジプト考古学博物館に次ぐ規模を誇り、『死者の書』をはじめ、王の大型彫像群・彩色木棺・石碑・ミイラ・スフィンクス・神殿の祭壇・紀元前3500年頃からのパピルス文書類など約3万3000点ものコレクションが収蔵されている。
今回の大改装工事は、視覚面で最新の特殊効果を施すとともに、展示スペースを拡張してより多くの収蔵品をゆったりと展示するのが主眼。費用は5000万ユーロ(約65億円)に上り、その半分を同国第6位の企業体である金融機関グループの《Intesa Sanpaolo》が負担。イタリアの国公立施設として初の「半官半民」大型プロジェクトとして注目されている。
新装オープンした同博物館の模様は、コリエレ・デッラ・セーラ紙オンライン版でご覧になれます。