サッカー界の「ピントゥリッキオ」アレッサンドロ・デル・ピエロが40歳を迎える
サッカーの元イタリア代表FWで、ユヴェントゥスのエースとして長くセリエAの舞台で活躍したアレッサンドロ・デル・ピエロが11月9日に40歳を迎えた。ガゼッタ・デッロ・スポルト紙オンライン版は、126枚もの貴重な写真を一挙掲載し、グラフ特集を組んでいる。
デル・ピエロはヴェネト州トレヴィーゾ県コネリアーノ出身。1991-92シーズン、セリエBのパドヴァでデビューを飾り、1993年にセリエAのユヴェントゥスに移籍した。以来、栄光の背番号10を背負い、「ファンタジスタ」と称される芸術的なプレーでファンを魅了した。その間、スクデット6度、チャンピオンズリーグ制覇(1995-96)、セリエA得点王(2007-08)トヨタカップ(1996)、W杯優勝(2006)など数々のタイトルを獲得した。
かつて、ユヴェントゥスのオーナー企業フィアットのジャンニ・アニエリ名誉会長は、その美しくも繊細なプレー、芸術的なフリーキックを称してサッカー界の「ピントゥリッキオ」(ルネサンス期の絵画の巨匠)と最大級の賛辞を贈っていた。
19シーズンにわたってプレーしたユヴェントゥスを離れ、2012年には豪州AリーグのシドニーFCに移籍、今季はインド・スーパーリーグのデリー・ディナモスFCでプレーし、「サッカー親善大使」を務めている。人間性にも優れ、親日家としても知られている。東日本大震災の際はチャリティー用に自らデザインしたTシャツを販売して、その売り上げを復興のために寄付、さらにチャリティーマッチにも参加している。
同グラフでは、ベビーカー時代や初めてサッカーボールを触った幼児期、フェラーリカラーのゴーカートを運転する姿などの貴重な写真がふんだんに収められている。