チャンピオンズリーグ:ユベントス、ナポリが決勝トーナメント進出を逃す

2013年12月13日 22:33

欧州ナンバーワンのサッカークラブチームを決めるUEFAチャンピオンズリーグ(以下CL)は11日、グループリーグ最終節を行い、決勝トーナメントに進出する16チームが決まった。顔ぶれは以下の通り。

▽マンチェスター・ユナイテッドFC▽レアル・マドリーCF▽パリ・サンジェルマン▽FCバイエルン・ミュンヘン▽チェルシーFC▽ボルシア・ドルトムント▽クラブ・アトレティコ・マドリー▽FCバルセロナ▽バイヤー04レバークーゼン▽ガラタサライAS▽オリンピアコスFC▽マンチェスター・シティーFC▽FCシャルケ04▽アーセナルFC▽FCゼニト▽ACミラン

イタリア勢では、ACミランが辛うじてアヤックスに引き分けてグループ2位の座にすべりこんだものの、ユベントスとナポリは敗退し、ヨーロッパリーグに回ることになった。

W杯と並ぶ世界屈指の大会であり、トップスターが集うCLにおいて、これまでイタリア勢はスペイン勢の13回に次ぐ12回の優勝を飾り、強国の名をほしいままにしてきた。1960年代にはイタリア勢3連覇を達成。2002-03大会ではミラン、ユベントスで優勝、準優勝を分け合っている。そんな輝かしい歴史が霞んでしまうような近年の凋落ぶり。グループリーグを突破するのに四苦八苦し、ここ3年間はベスト8止まりが続いている。

コリエレ・デッラ・セーラ紙のサッカー担当、アレッサンドロ・ボッチ記者は「経済同様、サッカーでもイタリアは底なし沼に入り込んでしまった。出血を止めるためには、各クラブの会長たちに責任を負わせる必要がある。彼らは若者、とりわけイタリア人の若手にもっと投資をするよう運営方針を変えなければならない。さもなくば、数年後には代表に呼ぶべき選手がいなくなり、イタリアは“第三世界”になってしまう」と警鐘を鳴らす。

若い人材の枯渇に関しては、アッズーリを率いるチェーザレ・プランデッリ監督も危機感を募らせている。

「(イタリア代表選手を抱える)ユベントスとナポリには、もっと勝ち進んで欲しかった。CLで勝つことで、選手たちはより多くの経験を積み、自信をつけることができるからだ」と、一人でも多くの若手が世界のひのき舞台で戦う重要性を説く。

プランデッリ監督は続けて、「問題は、いまでもなお、我々が世界のトップクラスだと確信していることなんだ」とクラブチーム経営陣の危機感のなさを糾弾し、「英国を手本とすることは危険だ。我々は各クラブの外国人選手の数を6~7人に制限しなければならない」と持論を説く。

ただ、プランデッリ監督の理想を実現するのは難しい。なぜならば、ヨーロッパ共同体において「域内における外国人の“流通”を制限すること」は事実上不可能だからだ。イタリアサッカー協会の幹部、アントネッロ・バレンティーニ氏も「現状では規則を変更することはできない」と言う。

イタリアサッカー協会にとって現在、若手の育成以上に頭を悩ませている問題は、クラブサポーターによる「暴力行為」だ。

11日にミラノで行われたACミラン・アヤックス戦では、試合前にアヤックスサポーターがミランサポーターや地元住民と暴力事件を起こし、5人が重傷を負った。同日、トルコではヨーロッパリーグを戦うラツィオのサポーターがトラブルに巻き込まれている。「こうした事件のせいで、我々のサッカーがヨーロッパから追い出されてしまうことを恐れている」とバレンティーニ氏は動揺を隠せない。

まさに「内憂外患」状態のイタリアサッカー界。

ただひとつ救いがあるとすれば、

「イタリアの誇りとなるタレント、天才は困難な状況からこそ現れる。代表チームがそうした動きのけん引役になろう、と私は常々選手たちに言っている。大切なことは夢を見ること、それも壮大な。私にとっての夢は、W杯で優勝することだ」とのプランデッリ監督のポジティブな姿勢であろうか。