サッカー欧州選手権予選:アッズッリの危機を救ったのは「イタリア国籍取得者」のエデル選手

2015年03月31日 11:00

サッカーセリエA・インテルのロベルト・マンチーニ監督が、「イタリア生まれではない者は、たとえ両親がイタリア人であろうが代表選手としてはふさわしくない」と外国生まれのイタリア国籍取得選手を同国代表チームに招集することを批判、同発言に対して論争が巻き起こっている中、28日に行われた欧州選手権予選ブルガリア戦でアッズッリを救ったのは、"渦中の"ブラジル出身・エデル選手(サンプドリア)だった。ガゼッタ・デッロ・スポルト紙、コリエレ・デッラ・セーラ紙などが伝えている。

この試合、イタリアは開始4分、相手のオウンゴールで先制したものの11分、17分と立て続けに失点、その後もなかなか追いつくことができなかったが、終盤の84分、エデル選手が起死回生となる同点弾。初召集で見事初ゴールを決め、コンテ監督率いる新生アッズッリは初黒星を免れた。

試合後、エデル選手は「ボクのゴールの後(流れが変わって)、あと少しで勝ち越しという場面もあったし、チームの助けになれてうれしい」とコメント。自らを巡る"論争"について問われると「書かれたことやマンチーニ氏のコメントは残念に思う。彼や彼の意見は尊重するけれど…。ともかく、国籍取得選手に関する論争は無益なことだよ。だって、誰もが自分の好きなように考えることができるからね」と"大人の対応"を見せた。

一方、GKのサルヴァトーレ・シリグ選手(パリSG)は「どうして彼らを招集してはダメなのか? 他国の代表チームでは、かなり前からふつうのことじゃないか。今日エデルは、彼が代表に招集されるにふさわしい選手であることを証明したんだよ」と話していた。

https://www.gazzetta.it/Calcio/Nazionale/28-03-2015/eder-gol-debutto-perfetto-oriundo-basta-polemiche-azzurro-non-ripiego-felice-gol-nazionale-italia-bulgaria-110271330105.shtml