コロッセオの壁にイニシャルを刻み込んで自撮りした米国人観光客2人が逮捕される

2015年03月09日 23:17

ローマを観光旅行中の米国人女性2人が、コロッセオの壁面に自らのイニシャルを刻み込んで傷つけたとして、カラビニエリ(国家憲兵)に逮捕された。コリエレ・デッラ・セーラ紙オンライン版が報じている。

報道によると、2人はカリフォルニアからやってきた21歳と25歳。3月7日、数人の友人たちと一緒にコロッセオを見学中、2階内部のレンガの壁にコインで自分たちの氏名の頭文字を刻み込み、その前で記念の自撮りをしているところを通りかかった観光客が発見、警備員に連絡した。警備員はすぐさま同地区を管轄する国家憲兵隊に通報し、駆けつけた憲兵によって「歴史的建造物への加重破壊行為」の容疑で逮捕された。切込みは約8㎝と巨大で、取り調べで2人は「申し訳ありません。後悔しています。事の重大性を理解していませんでした。自分たちがした事については一生忘れません」と謝罪したという。

コロッセオにおける同様の犯罪は近年後を絶たない。重大なケースでは、昨年11月、42歳のロシア人ツーリストが巨大なKというイニシャルを修復作業が済んだばかりの1階南側のレンガの壁に刻み込み、執行猶予付きの禁固4か月の有罪判決を受け、2万ユーロ(約260万円)の罰金を支払っている。

https://roma.corriere.it/notizie/cronaca/15_marzo_07/colosseo-turiste-usa-incidono-iniziali-un-muro-denunciate-50d7ee8c-c4de-11e4-ab5e-6baf131e67e8.shtml