コリエレ・デッラ・セーラ紙がお薦めする「一度は絶対に訪れたいイタリア&欧州のクリスマスの20の市」

2014年12月07日 13:39

12月8日はカトリック教国では『聖母無原罪の御宿りの日』(聖母マリアが母親アンナの胎内に宿った瞬間、神の恩寵により原罪から免れたという教義)の祝日。この日からクリスマスのフェスタが本格的に幕を開け、新年1月6日の『エピファニア(公現祭)』(キリスト誕生を祝って東方の三博士が贈り物を持って訪問した日)の祝日まで、イタリアの各都市の中心街は、きらびやかなイルミネーションやプレゼーピオ(キリスト降誕の場面をテラコッタの人形などで再現したジオラマ)、クリスマスツリーなどで飾られ、「メルカティーノ」と呼ばれる特設市が広場や大通りに設けられ、たくさんの家族連れや観光客で賑わう。

コリエレ・デッラ・セーラ紙オンラインでは「一度は絶対に訪れたいクリスマスの市」と題して、イタリアと欧州の20地域の市を紹介している。

https://viaggi.corriere.it/foto-gallery/viaggi/weekend/gusto/14_dicembre_01/mercatini-natale-20-imperdibili-italia-europa-003e2b24-796d-11e4-abc3-1c132dc377f5.shtml

中でも、イタリア最北端に位置し、南チロル地方とも呼ばれるボルツァーノ自治県は“クリスマスの市のメッカ”。ここでランクインした各地域の市の特色を簡単に説明しよう。

【ブレッサノーネ(Bressanone)】

オーストリア国境から約30kmに位置する人口約2万の町。住民の3分の2がドイツ語を母国語とする。登山家ラインホルト・メスナーの出身地。ここのクリスマス市の最大の見どころは、ドゥオーモ広場のプレゼピオで800年の歴史を持つ。

【ブルーニコ(Brunico)】

「プステリア峡谷の真珠」と謳われる人口約1万5000の美しい町。映画監督・俳優のナンニ・モレッティの故郷。同町の市では、郷土料理や地元産ワインに狙いを定めており、ドライフルーツやナッツがたっぷり入った伝統の焼き菓子「ゼルテン」や「ニジラン」と呼ばれる揚げ菓子、特製窯で焼いたポテト料理などを味わうことができ、それらの作り方を教える講座も期間中開催されている。

【メラーノ(Merano)】

アディジェ川のほとりに位置する人口約3万7000の自治体。温泉保養地として知られる同市のクリスマス市は、有名デザイナーや芸術家・歌手・俳優たちの手によるクリスマスツリーのコレクションが見どころで、毎年、モミの木が町中を飾る。「AlpsKlang~アルプス山脈の稜線の新しい調べ~」と題した、民間伝承の伝統音楽も楽しむことができる。

【ヴィピテーノ(Vipiteno)】

「イタリアで最も美しい地域」のひとつに数えられる人口6400人の村。同村の歴史的中心街には、中世のたたずまいが今も色濃く残されている。「トッレ・デッレ・ドーディチ」と呼ばれる塔を背景に、メーン広場は幾千もの電球で飾られ、暖かな照明で包まれる。

--同サイトでは他に、ボルツァーノ自治県の南隣にあるトレント自治県のロヴェレート(Rovereto)やトレンティーノ=アルト・アディジェ州の州都トレント(Trento)、ピエモンテ州ヴェルバーノ県サンタ・マリーア・マッジョーレ(Santa Maria Maggiore)の市も紹介されている。

また、イタリア国外では、ドイツのドレスデン・ニュルンベルク、スイスのチューリッヒ、フランスのストラスブール、オーストリアのウイーン、ベルギーのリエージュ、アイルランドのダブリン、チェコのプラハ、オランダのファルケンブルフ、デンマークのコペンハーゲン、スウェーデンのストックホルム・ヨーテボリの市がランクインしている。