カジュアルなオペラ企画

2014年10月10日 21:27

港区在住のオペラ歌手宮崎千恵さん(ソプラノ)と澤谷雅広さん(バリトン)に出演していただき、

「はじめてのオペラ&カンツォーネ」と題したコンサートを企画した。

オペラをテーマに、歌にトークを交えたエンターテイメントなイベントで、

プッチーニの「ラ・ボエーム」や「ジャンニ・スキッキ」、ヴェルディの「椿姫」など

著名なオペラアリアを集めたプログラム。

同じ港区在住のピアニスト、河野あゆみさんの伴奏でお二人は著名なアリアや

イタリア民謡(歌曲)の数々を披露した。

前半は、宮崎さんがプッチーニ作「ジャンニ・スキッキ」から「私の優しいお父様」と、

イタリアの作曲家ステーファノ・ドナウディの歌曲「ああ愛する人の」を披露。

澤谷さんは、イタリアの南部の町ソレントに捧げた代表的なナポリ民謡の「帰れソレントへ」や、

ナポリの歌曲「カタリカタリ」を披露してくれた。

どの歌も抒情的なメロディーで聴きどころがあり、お二人の情感を込めた歌声は

心に深く響いてきた。

後半は、プッチーニの「ラ・ボエーム」から主人公のムゼッタが男の気を引こうと

歌いかける「私が街を歩くとき」や、ヘンデルの歌劇「リナルド」から「私を泣かせてください」

宮崎さんが歌い、澤谷さんはヘンデルの歌劇「クセルクセス」から「ラルゴ」を。

また、「椿姫」の中の「プロヴァンスの海と陸」を披露し、観客を魅了。

 

歌の合間には、お二人の絶妙なトークと観客とのキャッチボールがあり、

始終和やかな雰囲気のなかでその場を盛り上げてくれた。

ソプラノ歌手の宮崎さんは、「普段観客とこれほどの近距離で歌う機会がありませんので、

お客様の反応が十分に伝わってきて楽しかったです」と笑顔で語ってくれた。