オランダ・フェイエノールトのフーリガンに破壊されたスペイン広場の被害総額は500万ユーロ(約6億5000万円)を超す見込み

2015年03月10日 23:47

ローマ市のスペイン広場とその周辺で2月19日にオランダのサッカーチーム、フェイエノールトのフーリガンらが集団で暴動を起こし、『舟の噴水』などが破損した事件を受け、ローマ市と同市の文化財保護局は10日までに被害総額をまとめた。コリエレ・デッラ・セーラ紙が報じている。

それによると、『舟の噴水』は昨年9月に完了したばかりの修繕工事代が全く無駄になってしまった上に、新たに108カ所が損傷を受けるなどして120万ユーロ(約1億5600万円)の修復費用がかかるほか、破壊された市バスの損害が10万ユーロ(約1300万円)、警察の車両や機材の損害が4万ユーロ(約520万円)。これらの被害の中には、事件当日、店じまいを余儀なくされたり、店舗が壊された商店・事務所の被害額は含まれていない。ちなみに、事件翌日にイタリア商工会議所が概算で出したこれらの被害額は約300万ユーロ(約3億9000万円)となっている。さらに、世界中のツーリストらに与えるローマの安全性へのイメージダウンによって、今後数カ月にわたって観光客が減少することが予想されるなど、今回の暴動が引き起こした経済的損害は総額で500万ユーロ(約6億5000万円)を軽く超すものと見られている。