イタリアのクリスマスを彩る伝統の菓子パン「パネットーネ」の斬新、かつ美味しい食べ方

2014年12月19日 23:35

イタリアのクリスマスに欠かせない伝統の菓子パンといえば、ミラノが発祥とされる「パネットーネ」。子牛の腸内物質から取り出した「パネットーネ種」と呼ばれる特殊な酵母を用いて、ゆっくり発酵させて焼き上げたもので、卵たっぷりの甘い生地にレーズン、プラム、オレンジピールなどのドライフルーツが入っているのが特徴です。乳酸菌の働きにより独特の風味がし、保水性・防腐性が高く、長期保存ができます。ドーム型の形状をしており、1個1kgのものが定番。色鮮やかな箱に詰められ、スーパーや食材店、バールなどの店内に積まれた光景は、イタリアの冬の変わらぬ風物詩です。

ナイフでスライス、または手でちぎってそのまま食べたり、ホイップした生クリームを付けるのが“オーソドックス”な食べ方。カプチーノやエスプレッソとともに朝食として、またデザートワインとともにパーティの食卓を飾っていますが、最近ではパネットーネの内部をくりぬいたり、層状にして、様々な“詰め物”をして楽しむ人も増えています。

コリエレ・デッラ・セーラ紙オンライン版の料理面では、「クリスマスシーズンにおけるパネットーネの美味しい食べ方」と題して、趣向を凝らした斬新かつ美味しいアレンジをグラフ特集として掲載しています。

https://cucina.corriere.it/foto-gallery/speciali/2014/ricette-delle-feste/14_dicembre_02/come-farcire-panettone-5cc4dba0-7a43-11e4-81be-7152760d3cf5.shtml

ブラックチョコレート入りのクリームにラズベリーの実をトッピングしたり、ラム酒入りのマロンクリームにマロングラッセを組み合わせたり、リコッターチーズのクリームにシロップ漬けのサクランボや柑橘類の皮とチョコレートのかけらをたっぷり混ぜてアイスクリームにした「カッサータ」、ヘーゼルナッツやピスタチオが入ったチョコレートのソフトアイスクリーム風、シャンパンを加えたクリームにラズベリーの実を入れたもの、などなど。見た目も鮮やかなパネットーネの数々が紹介されています。

近年では、イタリアから空輸されたパネットーネが日本の食材店やレストランにお目見えするようになってきました。

今年の年末年始のパーティーで、普段とは一味違ったデザートを考えている方は、同サイトをぜひ参考にしてみてください。