イタリア、パスタの旅  第五回「カサレッチェのアーティチョーク和え」

2014年12月22日 21:13

アーティチョークを使ったパスタはイタリアのどこでも人気があり、レシピも豊富です。

ナポリのあるカンパーニア地方ではケッパーとオリーブの実が、シチリアではアンチョビが添えられます。

白ワインを使う地方もありますが、ここではトマトソースを使ったカラーブリア地方のバージョンをご紹介します。

材料(4人分)

カサレッチェ340g(またはフジーリ、リガトーニでも可)、アーティチョーク8個、トマトの果肉260g、にんじん2片、

オリーブオイル1/4カップ、パセリ(みじん切り)大さじ1、レモン1個、ペコリーノチーズ大さじ2、塩、こしょう

 

所用時間: 45分

 

作り方

①アーティチョークを水洗いして、外側の堅い葉を取る。半分に切って毛状のものを取り除く

②アーティチョークをスライスして、レモン水を張ったボウルに移し、変色を避ける

③フライパンにオリーブオイルを熱し、皮をむいたにんじんをそのまま炒める

④アーティチョークを加え、中火でときどきかき回しながら、5分間炒める

⑤トマトの皮をむき、種を除き、刻む

⑥トマトをアーティチョークに加え、塩、こしょうする。火を弱めてパスタの準備ができるまで煮る

⑦たっぷりの湯を沸かし、塩を入れてパスタをアルデンテにゆでる

⑧ゆであがったら、ザルにあげ、ボウルに盛付け、アーティチョークのソースをかける

⑨パセリをみじん切りにして散らし、おろしたペコリーノチーズをかけていただく。

 

カサレッチェ

シチリア地方で生まれた、中に溝のあるユニークなショートパスタ。

 

カラーブリア州 

イタリアの最南西端に位置し、メッシーナ海峡を隔ててシチリア島と向き合っている。

州都はカタンザーロ。人口が最も多いのは、レッジョ・ディ・カラーブリア。

この州の見どころは、大ギリシャ(マーニャ・グレーチャMagna Grcia)。

かつてギリシャ人達の入植によって栄えた都市だが、中でもレッジョ・ディ・カラブリアの他、

シバリ、クロトーネ、ロクリ、ヴィボ・ヴァレンティアなどがある。

オレンジに似たベルガモットBergamottoは当州の特産品だ。