アルファ・ロメオがレース活動を本格的に再開か?

2014年10月04日 20:02

創業地・ミラノの市章である「白地に赤い十字架」とヴィスコンティ家の紋章である大蛇(ビショーネ)を組み合わせた独特のエンブレム--。かつてF1やル・マン24時間レースなどで世界のサーキットを席巻したアルファ・ロメオが、トップカテゴリーレースへの本格復帰を検討していることがわかった。コリエレ・デッラ・セーラ紙オンライン版が伝えている。

アルファ・ロメオ社を所有するフィアット・クライスラーグループのCEO、セルジオ・マルキオンネ氏が、現在フランス・パリで開催中の「パリモーターショー」で明かしたもの。

マルキオンネ氏は「ブランド復権のために、たくさんのプロジェクトやアイデアが検討課題となっているが、その中にレース活動もある。とても難しい選択ではあるが、フィアット・クライスラーグループとして取り組むことのできるアイデアだ」と語った上で、「ル・マンに参戦できるなら、それは素晴らしいだろうね。ただし、それには時間とお金が必要だが」とし、現時点ではF1よりも”伝統のル・マン”をはじめとする耐久レースへの参加を念頭に置いていることを示唆した。

アルファ・ロメオは1950年の第1回F1世界選手権でファリ-ナをドライバーに擁して総合優勝、翌51年もファンジオのドライビングで連覇を飾っている。ル・マン24時間レースでも1931年から4年連続、名車「8C2300」で優勝を果たしている。

しかし近年は、1985年限りでF1から撤退して以降は、ツーリングカーレースを除きトップカテゴリーレースへのワークス活動から遠ざかっている。