まさに神業! 道路の白線引きの"レコードマン"がウェブ界のアイドルとなる
イタリア北部ロンバルディア州にある人口約2万2000人の町、ソンドリオ(Sondrio)に住む男性が、道路の"白線引き"の作業をしている動画がインターネットのサイトで紹介され、その「神業」とも言えるテクニックで視聴者を魅了、一躍ウェブ界のアイドルとなっている。コリエレ・デッラ・セーラ紙オンライン版が報じている。
この男性は、同町の道路標識設置会社に勤めるインドリット・メマさん、38歳。メマさんはアルバニア出身で、1998年にイタリアに来て2010年から道路の白線を引く仕事をしている。
そのメマさんが昨年6月13日の朝7時ごろ同町中心部でセンターラインを引いているところを同僚が携帯電話で撮影、フェイスブックに投稿したところ、その神業ぶりが評判となり、すでに30万回以上のアクセス数を記録している。
ビデオの中でメマさんは、約1kmの区間をたった4分でセンターラインを描いている。それもただ白線を引くだけでなく、「ペンキ塗りたて」を知らせる円錐形のコーンをきれいに配置しながら--。
メマさんは「ウェブで人気が出て驚いている」と,自分が"アイドル"視されていることに戸惑いを見せながらも、
「精魂込めて仕事をするのが好きなんだ。白線を引いているときは、子供のころアルバニアでゴーカートで遊んでいた頃の気分だよ。あの時(ビデオを撮影された時)は、(青空)市場の屋台が道路に並ぶまでに、あと数分しか時間がなかったんだ。自分は目標を達成しようと思って仕事をしていただけで、有名になったのはほんの冗談からだよ」と、いかにも「その道のプロ」といったコメントを残している。