ひまわり俳句新聞25号発行しました
ひまわり俳句新聞25号公開しました
https://drive.google.com/file/d/0B36cOsPMb0r_ajdCMEFOWENkZVk/edit?usp=sharing
<母の俳句>
■七夕 五句
七夕や対岸に嫁し共に老ゆ
星祭り傍らをゆく宇宙船
商店街七夕竹の客招く
とこしなえ争わぬ国星祭り
星の恋少年少女瑞瑞し
■言の葉 七句
いまいちど言葉失う敗戦日
枝豆や言葉を返すはねかえり
ありがとうの言葉いくたび秋の風
若き日や言葉を濁す夕月夜
宵闇の言葉不足のすれちがい
ごきげんよう言葉を尽す渡り鳥
過ぎたるは言葉に余る栗羊羹
<その他の俳句>
日照草熱中症を報告す
古戦場跡を清めて箒草
くじ引きの三等に咲く仏桑花
戸惑いて口とがらせて青蜜柑
涼新た杖つく吾子の機嫌かな
秋暁や難病克服祈る夢
こほろぎや土間どんとこい泥野菜
<息子の俳句>
ポケットの握り拳の盛夏かな
地球儀をぐるぐる廻す大暑かな
透明な水より出でし夏霞
透明のコスプレ揺るぐ海月かな
夏の子と呼ばれしままの野山かな
赤青も緑も黒も素っ裸
なぞなぞを浮き輪に乗って解く子かな
竜宮のパリジェンヌ待つ昼寝かな
煎餅のゴジラ泣くごと風祭り
ロボットの身の上話葉月尽
夏痩やどの階段もピラミッド
打ち水やマンマミーアの独り言
オリーブのありしところに夏の影
どの子にも大きな瞳泉湧く
楽園の闇のさざ波夜焚舟
星涼しをとこの耳の花飾り
ペンギンを飼えば仲良く夏氷
秋近しインク懐かし新聞紙
梅干してモネもゴッホもジャポニズム
炎熱や流浪の民の影を見よ
寿のうれしさまるくさくらんぼ