ひまわり俳句新聞21号発行

2014年05月12日 09:38

正岡子規にとって終生の地となった根岸に母と出かけました。「子規庵」は、鶯谷駅から徒歩で15分ほどのところにあります。

「根岸にて梅なき宿と尋ね来よ」(子規)。

でも、道は隘路の連続。子規庵はこじんまりとした平屋で猫の額ほどの庭がありました。でも、そこは子規にとって大きな宇宙でもありました。

当時の子規庵からは上野公園が見えたそうです。ともあれ、母との吟行、楽しい一日となりました。

立ち寄った「笹の雪」の豆腐料理、まずまずでしたね。

「母の俳句」

「言問」(こととい)を抜けて子規庵の日永かな

へちま棚昔も今も横臥して

庭朧子規の家族の透かし見え

自筆書画子規の魂春の露

ひめしゃがの花を咲かせている根岸

漱石の豆腐料理や深む春

「息子の俳句」

母と子の豆腐談義や八重桜

子規庵の痩せたへちまに風通る

子規庵のガラス透かせば山椒の芽

うららかや力ゆるめて豆腐食う

散る花やペリエの泡の輝けり