グーグル、コカ・コーラらを抑えてフェラーリが2年連続で「世界最強のブランド」の座を獲得！
英国の権威あるブランド価値評価機関「ブランド・ファイナンス」が18日に公表した、2013年の「世界で最もパワフルなブランド」調査で、フェラーリがグーグルやコカ・コーラらを抑え、2年連続で１位に輝いた。コリエレ・デッラ・セーラ紙などが伝えている。
同ランキングは、同機関が毎年リリースしている「年刊グローバル500社レポート」の中で行われているもので、ブランドの選出にあたっては財政収益のほかにも知名度や好感度、顧客ロイヤリティ、人材のクオリティなども考慮されている。フェラーリはトップ500社中、時価総額（企業価値）に関しては40億ドルで350番目だったものの、「黄色を背景にした《Cavallino rampante（跳ね馬）》は、世界のあらゆる場所で即座に認識できる。たとえ道路がない地域であっても。イタリア、そして世界中の多くのファンの間で、フェラーリは『崇拝』というものを通り越して、ほとんど宗教的な『信仰』を与えている」（同レポート）として、コカ・コーラ（2位）やグーグル（5位）を大逆転して栄冠に輝いた。
発表のあったこの日（2月18日）は、くしくもフェラーリの創始者、故エンツォ・フェラーリ氏の誕生日（1898年）。ちょうど、フェラーリ本社のあるモデナでは、「エンツォ・フェラーリ生家博物館」（2012年3月10日開館）のリニューアルオープン・セレモニーが催されていた。同社会長のルカ・ディ・モンテゼーモロ氏も喜色満面で「どのようなことであっても、１位になるのは非常に喜ばしいこと。それが世界で最も有名な企業を相手にしてのことであればなおさら。今回の結果は、とても厳しい経済状況下にあってもイタリアが世界に卓越したビジネスを提供できることを示している。これは、製品の優秀性が評価されたもの。その製品を造り上げているのは、同じく優秀な男性、女性従業員であり、彼らに感謝したい」とコメント。
そして同日の午後、もうひとつ新たな"記録"が生まれた。マラネッロの本社で開かれた同社取締役会で2013年の会計結果が承認され、2012年の業績をさらに上回る過去最高の収益が確認された。売上高は前年比5％増の23億ユーロ、総利益は3億6350万ユーロ（8.3％増）、当期純利益は2億4600万ユーロ（5.4％増）。同年の総販売台数は6922台。同社では「車両販売台数を削減してブランドの希少性を維持し、価値を高めると同時に収益を向上させるという経営戦略の成果」と分析。さらに「投資に費やした3億3700万ユーロという数字は売上高の15％に相当する」とし、革新的技術に対する多額の研究開発費によって生み出された「ラ・フェラーリ」「458スペチャーレ」「カリフォルニアＴ」ら創造性あふれるプロダクトが社業好調を牽引しているとしている。