「ルパン三世」30年ぶりの新シリーズ製作が決定! 舞台はイタリア、サンマリノ共和国で、来春イタリアRTI局が全世界に先駆けて放送を予定!

2014年10月15日 19:24

現在、フランス・カンヌで開催中のコンテンツ見本市「MIPCOM」で14日(日本時間15日)、『ルパン三世』の新シリーズ製作が発表され、キービジュアルが初公開された。公式ホームページでも同内容が掲載されている。

https://lupin-new-season.jp/

1985年の『ルパン三世 PARTIII』以来30年ぶりとなる新シリーズは、イタリア、サンマリノ共和国が舞台。来春、イタリアRTI局が全世界に先がけ放送を予定している。総監督は、劇場版「ルパン三世 ルパンVS複製人間」の原画や「ルパン三世 カリオストロの城」の原画、カーチェイスシーンを手がけた友永和秀氏が務める。公開されたキービジュアルでは、(赤色ではなく)青のジャケットをなびかせるルパンと、相棒・次元の姿が描かれている。

主なスタッフとコメントは以下の通り(公式サイトより)。

《原作》 モンキー・パンチ
新しいアニメーション・シリーズのスタートに、わくわくしています。ルパン三世の活躍に期待しています。
《総監督》 友永和秀
自分が観たかった「ルパン」を作りたい。
40年前ぼくらが観たルパンは、それまであったような子供向けのアニメとまったく違っていました。大人っぽくてマニアックで、本当にインパクトが大きかったんです。その驚きを経験した世代、当時を知らない世代両方に向けて、リアルだけれど奇想天外な味付けがされた、わくわくするアニメーションを作りたいです。ハードボイルドだがコミカル、クールだがおちゃらけている、相反する要素が同居しているルパンを描きたいと思っています。
《監督》 矢野雄一郎
ハイブリッドな方向の画面作りをしたい。
ルパンたちはこのシリーズでは20代。スピーディーに動き回ります。キャラクターみんなのやんちゃぶり、泥水すすってでも行動を起こすような熱い感じを描きたいですね。懐かしい手法が逆に新しさを感じさせるような、新旧取り混ぜたハイブリッドな方向の画面作りをしていきたい。あえて昔の強弱のある線で荒々しい表現を試みる一方で大人のかけひきの部分などは繊細に描いていきたいです。かっこ良くかわいく、色っぽい。そんな本シリーズの魅力が明確に引き出せたらと思います。
《シリーズ構成》 高橋悠也
新しくも変わらないルパンへの挑戦。
長い歴史を刻んできた不朽の名作・ルパン。いつの時代も変わらないルパンと、今の時代だからこその新しいルパン。一見矛盾する二つのテーマを可能にするのが、ルパンという作品の無限の魅力なのではないかと思っています。その可能性に真正面から挑み、世界に羽ばたくルパンの大冒険を紡いでいきたいと思っています。
《プロデューサー》 浄園祐
どまん中のルパンを作ります。
ここ数年「峰不二子という女」、「次元大介の墓標」といったエッジのたったスピンオフを手がけてきたのですが、久しぶりにどまん中のルパンに取り組みます。
いまのスタンダードなルパンは何だろう? と模索中ですが、実はルパンも、ルパンファンの皆さんも迷走しているかも? しれません。見ていても、描いていても楽しい漫画を意識した作品にするため、大塚康生さんを始めとした動くルパンを生み出した先人の軌跡をもう一度見直して自分たちの手で‘100%テレコム’のアニメーションを作りたいのです。
<STAFF>
原作:モンキー・パンチ
総監督:友永和秀
監督:矢野雄一郎
脚本:高橋悠也
アニメーション制作:テレコム・アニメーションフィルム
製作・著作:トムス・エンタテインメント