「イタリア代表にはイタリアで生まれた選手だけを選ぶべき、外国生まれのイタリア国籍取得者はふさわしくない」とのインテル・マンチーニ監督の発言が波紋を呼ぶ

2015年03月24日 23:10

サッカーセリエA・インテルのロベルト・マンチーニ監督(50歳)が、外国生まれのイタリア国籍取得選手を同国代表チームに招集することを批判、これに対してアントニオ・コンテ代表監督(45歳)が反論を返すなど論議を呼んでいる。コリエレ・デッラ・セーラ紙などが伝えている。
イタリアサッカー協会は21日、28日に行われる欧州選手権予選ブルガリア戦と、31日の国際親善試合イングランド戦の代表メンバー26人を発表したが、ブラジル出身のエデル選手(サンプドリアFW)とアルゼンチン出身のフランコ・バスケス選手(パレルモMF)が初召集された。
これに対しマンチーニ監督が「イタリア生まれではない者は、たとえ両親がイタリア人であろうが代表選手としてはふさわしくない。(ブラジルW杯優勝の)ドイツ代表は全員ドイツ生まれで、ドイツ国籍取得者はいない」と批判した。

マンチーニ氏の"口撃"にコンテ監督もすぐに応戦、「代表チームや監督である私に関する意見はいつでもウェルカムだ」とした上で、「この種(イタリア国籍取得選手)の招集は今回が初めてではないし、最後でもないだろう。私は規則に従って選手を選んでいるだけで、何も変わったことはしていない。これがサッカーというものだ」と反論。さらに「重要なのは、代表チームに関する建設的な批判や論争が常に存在することだ。代表には最良の選手が常にいることであり、他国の代表チームから呼ばれていないからなどという当座しのぎの考えは誰もしてはならない、ということ」と述べた。

ちなみに、イタリア代表は2006年ドイツW杯で4度目の優勝を達成しているが、アルゼンチン出身のマウロ・カモラネージ選手(現サッカー指導者)が大きな役割を果たしたことは誰もが認めている。

https://www.corriere.it/sport/15_marzo_23/mancini-chi-non-nato-italia-non-deve-giocare-nazionale-8909a366-d151-11e4-8608-3dead25e131d.shtml