ミラン本田 7試合6ゴールでテベス、カジェホンと並び得点ランク首位に
◇セリエA第7節(19日)
ヴェローナ 1-1 ACミラン
ACミランは敵地でヴェローナと対戦し、3-1で勝利した。本田圭佑(28歳)は前半27分に2戦連続となる得点を記録。さらに後半11分にもセリエA移籍後初の1試合2ゴールとなる得点を決めた。
ミランのフォーメーションは4-3-3、本田は定位置の右FWで先発出場した。頂点のFWトーレスに変更はなく、左FWにはエル・シャーラウィが入った。
ミランの先制点はオウンゴールから。前半21分、DFアバーテが右サイドからクロスを入れると、相手DFマルケスがクリアミス。結果的に豪快なボレーショートとなった。
さらに同27分、エル・シャーラウィがグラウンダーのスルーパスを通すと、右サイドから走り込んだ本田が反応。少しバウンドしたボールを落ち着いて左足で決めた。
後半11分には、相手DFの裏を取るとDFラミのロングボールを受けてドリブルで持ち上がり、GKと1対1から冷静にゴール左隅に蹴り込んだ。
本田は後半40分に交代、直後にミランは失点して2試合連続のクリーンシート(無失点)はならなかったが、3-1で逃げ切り、今季2度目の2連勝を決めた。
セリエAでの日本人の1試合2得点は中田英寿(ペルージャ)、中村俊輔(レッジーナ)、森本貴幸(カターニア)に続く4人目。
今季7試合でゴール数を6に伸ばし、ユヴェントゥスのアルゼンチン代表FWカルロス・テベス(30歳)、ナポリのMFホセ・カジェホン(27歳)に並んで得点ランクトップに立っている。
ガゼッタ・デッロ・スポルト紙は、本田を同試合のMVPに選出している。同紙によるミランの各選手・監督の採点と本田への寸評は以下の通り。
ミラン(チーム全体) 7
本田 7.5
(寸評:チームメートのアイデアに合わせて常にフリーな状態を探していた。ゴール前でも決して頭に血が上るようなことはなかった)
アッビアーティ 7
アバーテ 7
エル・シャーラウィ 7
アレックス 6.5
ムンタリ 6.5
ポーリ 6
ラミ 6
デ・シーリオ 6
メネズ 6
ボナヴェントゥーラ 6
エッシェン 5.5
トーレス 5
ボネーラ なし
インザーギ 7
インテル 2-2 ナポリ
10位タイに沈むインテルはブラジル代表MFのエルナネスがロスタイムに値千金のヘディングシュートを決め、2-2でナポリと引き分けた。解任の危機に直面しているインテルのマッツァーリ監督は、“古巣”を相手に辛うじて敗戦を免れ、とりあえず胸をなで下ろした。
後半34分にナポリのカジェホンに先制ゴールを決められたインテルは、同37分、ドドの左CKをイカルディが頭で流すと、交代出場直後のグアリンが押し込んで試合を振り出しに戻した。その8分後、カジェホンに再度勝ち越しゴールを決められたものの、試合終了直前、ドドのクロスに後方から走り込んだエルナネスが頭で合わせ、3連敗を免れた。
なお、長友佑都はふくらはぎの負傷でベンチ入りしなかった。