セリエA第9節、本田は2試合連続でフル出場するもミランは2戦連続ドロー、カリアリの果敢な攻撃に苦しむ
【セリエA第9節 カリアリ1-1ミラン(29日)】
ミランは敵地でカリアリと対戦し、1-1で引き分けた。ミランは2戦連続ドロー。
中2日で迎えるリーグ戦とあって、選手の体調状態なども考慮してインザーギ監督は先発メンバーを変更した。FWにはメネズに代えてトーレスを3トップの頂点で使うことを選択。左はエル・シャーラウィー、右は本田の布陣となった。中盤ではポーリがベンチスタートとなり、ボナヴェントゥーラが3試合ぶりに先発で起用された。
試合は序盤からカリアリが素早いパス回しで果敢に攻め込み、主導権を握った。前半4分、ミランは相手に決定的なチャンスを作られるが、ここはDFラミの懸命なカバーで難を逃れた。だが、同24分、カウンターから攻め込まれると、クロスをイバルボに頭で合わされ、先制点を許してしまう。
いつもより運動量が少なく、攻守にミスが目立つミランだが、前半のうちにワンチャンスで同点に追いつく。同34分、右サイドでスローインのボールをもらったボナヴェントゥーラが、相手GKが前に出ていたのを見逃さずに頭を越す技巧的なミドルシュートを決め、試合を振り出しに戻した。
後半に入っても流れはカリアリのペース。ミランは後半22分にエル・シャーラウィに代えてメネズ、同24分にはMFムンタリに代えてポーリ、さらに同33分にはトーレスに代えてFWにパッツィーニを投入したものの、勝ち越し点を奪うことはできなかった。
本田は2試合連続でフル出場している。
なおインテルはホームでサンプドリアを1-0で降した。長友はふくらはぎ痛のためベンチ入りはしなかった。
リーグ首位のユヴェントゥスは、後半ロスタイムに決勝点を奪われ0-1でジェノアに敗れ、今季初黒星。チェゼーナに2-0で勝利したローマに勝ち点22で並ばれた。ミランはサンプドリア、ウディネーゼがともに敗れたため3位に浮上した。
ガゼッタ・デッロ・スポルト紙のミラン選手への採点は以下の通り。
ACミラン(全体) 5
ボナヴェントゥーラ 6(チームMVP)
エル・シャーラウィ6
アレックス 6
ポーリ 6
本田 5.5
アッビアーティ 5.5
アバーテ 5.5
ラミ 5.5
デ・シーリオ 5.5
デ・ヨング 5
ムンタリ 5
トーレス 5
メネズ 5
パッツィーニ なし
インザーギ 5
本田選手への寸評:いつもよりも“点滅”が激しかった。エンジンが点火したと思ったら、すぐに消えてしまう。よく走ってはいたが、それはディフェンスのためだけで、目立ったプレーはなかった。