セリエA第9節、本田は2試合連続でフル出場するもミランは2戦連続ドロー、カリアリの果敢な攻撃に苦しむ

2014年10月30日 11:11

【セリエA第9節 カリアリ1-1ミラン(29日)】
ミランは敵地でカリアリと対戦し、1-1で引き分けた。ミランは2戦連続ドロー。

中2日で迎えるリーグ戦とあって、選手の体調状態なども考慮してインザーギ監督は先発メンバーを変更した。FWにはメネズに代えてトーレスを3トップの頂点で使うことを選択。左はエル・シャーラウィー、右は本田の布陣となった。中盤ではポーリがベンチスタートとなり、ボナヴェントゥーラが3試合ぶりに先発で起用された。

試合は序盤からカリアリが素早いパス回しで果敢に攻め込み、主導権を握った。前半4分、ミランは相手に決定的なチャンスを作られるが、ここはDFラミの懸命なカバーで難を逃れた。だが、同24分、カウンターから攻め込まれると、クロスをイバルボに頭で合わされ、先制点を許してしまう。

いつもより運動量が少なく、攻守にミスが目立つミランだが、前半のうちにワンチャンスで同点に追いつく。同34分、右サイドでスローインのボールをもらったボナヴェントゥーラが、相手GKが前に出ていたのを見逃さずに頭を越す技巧的なミドルシュートを決め、試合を振り出しに戻した。
後半に入っても流れはカリアリのペース。ミランは後半22分にエル・シャーラウィに代えてメネズ、同24分にはMFムンタリに代えてポーリ、さらに同33分にはトーレスに代えてFWにパッツィーニを投入したものの、勝ち越し点を奪うことはできなかった。

本田は2試合連続でフル出場している。

なおインテルはホームでサンプドリアを1-0で降した。長友はふくらはぎ痛のためベンチ入りはしなかった。

リーグ首位のユヴェントゥスは、後半ロスタイムに決勝点を奪われ0-1でジェノアに敗れ、今季初黒星。チェゼーナに2-0で勝利したローマに勝ち点22で並ばれた。ミランはサンプドリア、ウディネーゼがともに敗れたため3位に浮上した。

ガゼッタ・デッロ・スポルト紙のミラン選手への採点は以下の通り。

ACミラン(全体) 5

ボナヴェントゥーラ 6(チームMVP)

エル・シャーラウィ6

アレックス 6

ポーリ 6

本田 5.5

アッビアーティ 5.5

アバーテ 5.5

ラミ 5.5

デ・シーリオ 5.5

デ・ヨング 5

ムンタリ 5

トーレス 5

メネズ 5

パッツィーニ なし

インザーギ 5

本田選手への寸評:いつもよりも“点滅”が激しかった。エンジンが点火したと思ったら、すぐに消えてしまう。よく走ってはいたが、それはディフェンスのためだけで、目立ったプレーはなかった。