セリエA第10節、本田3戦連続ノーゴールのミランは「昇格組」のパレルモに完敗、7戦ぶりの黒星で7位に後退

2014年11月03日 13:10

【セリエA第10節 ACミラン 0-2 パレルモ(2日)】

“昇格組”パレルモをホームに迎えたミランのシステムは4-3-3。3トップはトーレスを頂点に、右に本田、左にメネズ。GKには負傷で戦線を離れていたD・ロペスが第2節以来の復帰を果たした。中盤はMFムンタリが累積警告で出場停止となり、サポナーラが今季初のスタメン出場となった。

ミランは試合開始直後の3分にDFアレックスが負傷するアクシデント。これが試合の流れを大きく変えた。代わって投入されたサパタが前半23分にオウンゴールでパレルモに先制点を与えてしまうと、同26分、今度は相手FWにあっさり振り切られて追加点を許してしまう。

苦しい展開となったミランは、後半開始からシステムを4-2-3-1に変更し、MFポーリに代えてFWエル・シャーラウィを投入。さらに同23分には本田に代えてFWパッツィーニを投入した。しかし、アタッカーを前線に並べただけの布陣は全く機能せず、今季これまでアウェーで勝利のなかったパレルモから得点を奪うことができず完敗を喫した。

ミランは第3節ユヴェントゥス戦以来7戦ぶりの黒星で、3位から7位に後退。試合後、インザーギ監督がミランサポーターから監督就任後初めてブーイングが浴びせられる後味の悪い試合となった。

ガゼッタ・デッロ・スポルト紙のミランの各選手・監督への採点は以下の通り。本田は全FWの中で最低点を与えられている。

ミラン全体 4.5

D・ロペス 7(チームMVP)

サポナーラ 6

エル・シャーラウィ 6

パッツィーニ 5.5

トーレス 5

メネズ 5

アバーテ 5

デ・シーリオ 5

ポーリ 5

デ・ヨング 5

本田 4.5

サパタ 4

インザーギ 5

本田選手への寸評: 「ホンダ」ではなく「キック・ボード(片足を乗せ、もう一方の足で地面を蹴って走る子供の遊具)」だった。動きは遅く、(相手守備陣にとって)予見できた。ボールを持っても立ち止まってしまい、ドリブルをしない。リズムの変化もない。FKも不正確だった。