パヴェッテの魚ソース煮

 

トスカーナ州のリヴォルノは、パリで活躍した画家モジリアーニの生まれ故郷。

そして、イタリアでは一番有名な魚のスープ「カッチュッコ」が生まれた町でもあります。

パスタ料理も含め、この魚をベースに使った「パヴェッテ・スル・ペーシェ」は繊細な味のソースと、

地中海の日差しを浴びたハーブのアクセントが特徴的な料理です。

まさに、ルネッサンス期に発展し、トスカーナの海の玄関口であるリヴォルノという町を象徴する料理と

言えるかもしれません。

ちなみに、パスタの「パヴェッテ」は、日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、

フェットチーネやリングイーネよりもさらに細い平打ちパスタです。

材料(4人分)

パヴェッテ340g、スープに適した魚(かさご、ほうぼう、ぼら等)600g、セロリの茎1本、にんじん1本、

玉ねぎ1個、にんにく2片、パセリ1本、タイム1本、トマトペースト大さじ1、オリーブオイル大さじ4、

塩、黒こしょう。

*魚の代わりに、いか、えび、ムール貝を加えてもOKです。

 

所用時間 40分

 

作り方

①魚のうろこを取り、わたを抜いて洗い、水をきる

②セロリ、にんじん、玉ねぎ半分、にんにく1片を細かく刻む

③野菜をパセリ、タイムと一緒に鍋に入れ、水を入れて沸騰したら、

そのまま7、8分ゆでる

④そして、③に魚を加え、中火で10分間煮る

⑤鍋を火からおろす。鍋から魚をそっと取り出し、皮と骨を取り除く。

身を小さく切り、脇に置いておく。野菜も鍋から取り出す

⑥スープを漉してトマトペーストを加える

⑦残りにんにく1片をつぶして、玉ねぎの半分を薄くスライスしてオリーブオイルで炒める。

色がつきはじめたところで、スープを注ぎいれて、塩、こしょうする。それから、鍋を火にかけ、じっくりと煮る

⑧たっぷりとした湯に塩を入れ、パヴェッテをゆでる。

⑨茹で上がる少し前に、スープに加える。よけておいた魚を戻し入れ、かき混ぜながら、

パスタがアルデンテになるまで火を通す。これで出来上がりです。

熱いうちに召し上がって下さい。辛口の白ワインが合いますよ。

 

リヴォルノ

トスカーナ州の、アドリア海に面した港町。ピサの斜塔で有名なピサの町から南に28kmほどのところに位置する。

人口およそ15万人。16~17世紀にかけて、多くの外国人が移住し国際的な町となった。

建築家ベルナルド・ブオンタレンティによって設計された町の外観は見ごたえがあり、

ヴェネチア地区には星形に水路が張り巡らされている。