トリュフ入りタリエリーニ
パスタの起源はいつなのでしょうか?
誰が発明したのでしょうか?
こんな疑問をイタリア人に向けると、次のような返事が返ってきました。
「ラテン語でpăsta(m)という言葉があるくらいだからうんと昔からあった」
「中世の絵画にパスタをこねている女が描かれているよ」
「マルコ・ポーロが中国から持ち帰ったのさ」
そんなやりとりを聞いていた一人がぽつんとこう答えました。
「誰が発明したかって?おなかがすいた奴さ」。
いや、ごもっとも。
白トリュフはトリュフの中でも最も珍重されている種類で、ピエモンテ州のものこそ世界が認める最高のものです。
白トリュフを媚薬と信じている人もいて、その値段は大胆なほど高価です。
でも、この香り高い「かたまり」を削ってほんの少し加えるだけで、どんな料理も宮廷の豪華な料理に変身するのです。
これはイタリアでも、破格に贅沢な料理ですよ。
材料(4人分)
乾燥タリエリーニ260g、卵大4、パルミジャーノチーズ大さじ2、塩、
ソースは、バター1/2カップ、パルミジャーノチーズ1/4カップ、
良質の肉のスープ1/2カップ、ナツメグ、こしょう、白トリュフ
所要時間 5分
作り方
①ぬるま湯の中で小型の固いブラシとスポンジを使って、トリュフの汚れをおとす
水気を布巾で取る
②弱火でバターを溶かし、おろしたチーズ、こしょうを加え、ナツメグを上からおろす
③スープを注ぎ入れ、5分煮る
④湯をたっぷり沸かし、塩を入れて、タリエリーニを茹でる
⑤アルデンテに茹で上がったらザルに上げ、ソースをかけて混ぜる
⑥専用のスライサーかよく切れるナイフでトリュフを削り、パスタの上に散らす
これで出来上がり!家族や親しい人とご賞味ください。
白トリュフ
北イタリアのピエモンテ州の州都トリノから南東に約50kmのところにアルバという町がありますが、
ここは白トリュフの産地として世界的に有名。そこで、毎年10月~11月頃白トリュフ祭りが開催されます。
白トリュフの競売を始め、その年のトリュフ・オブ・ザ・イヤーも決定されます。
もちろん白トリュフの販売も行われます。販売所に宝石のように並べられた白トリュフは、
だいたい30~40gで1万5千円前後。(日本では10gで1万円前後のようです)
トリュフとは、広葉樹の根に菌根を作り、育つと地中で塊状になります。
トリュフは、黒トリュフ、白トリュフに分けられますが、フランス・ペリゴールの黒トリュフと
イタリア・アルバの白トリュフが特に有名です。
実は、黒トリュフは栽培も不可能ではなく、トリュフ園で作られたものが市場に出回っています。
ただ、収穫量は減ってきており、その希少価値から値段はさらに高額になっています。
一方、白トリュフの方は、栽培は難しく、そのため希少価値が高く、値段も黒トリュフの約2,3倍になります。
さて、出来上がったパスタの上にかけられた白トリュフの香りは、黒トリュフの芳醇な香りとはまた違い、
より刺激的でインパクトがあります。ですから、料理も出来るだけシンプルにして、その香りと味を堪能してください。
ちなみに、トリュフ探しには、訓練を受けた犬が活躍します。
アルバ
ピエモンテ州クーネオ県にある、人口約3万 の町。
町の周りは、トスカーナに勝るとも劣らないブドウ畑の丘が連なっている。ワインも有名。